Tier 2 フランス 軽戦車
スペック
車体装甲厚(mm) | 40/40/40 | 本体価格(シルバー) | 4,250 | |||
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最高速度(km/h) | 前進 | 27 | マッチング範囲(戦闘Tier) | 2~3 | ||
後退 | 11 | 派生元車輌 | Renault FT | |||
隠蔽率 | 静止時 | 0.28 | ||||
移動時 | 0.21 |
パッケージ
┏ | ━ | ━ | Somua S35 E:1,360 S:42,000 | ||||
H35 E:280 S:4,250 | ━ | H35 modifié 38 E:255 S:2,930 | ┻ | H35 (25) modifié 38 E:330 S:3,360 |
E:必要経験値
S:購入シルバー
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
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出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
H35 | Hotchkiss 35 | 37 mm APX SA18 | H35 | APX R | 160 | ER 52 | |
75 | 32 / [29.71] | 40/40/40 | 300 | ||||
7.92 | 1.3/1.4/2.7 | 32 | 290 | ||||
H35 modifié 38 | Renault V4 | 37 mm SA38 | H39 | APX R | 160 | ER 52 | |
82 | 34 / [34.44] | 40/40/40 | 300 | ||||
8.69 | 1.2/1.3/2.5 | 34 | 290 | ||||
H35 (25) modifié 38 | Renault V4 | 25 mm Raccourci mle. 1934 | H39 | APX R | 160 | ER 52 | |
82 | 34 / [34.44] | 40/40/40 | 300 | ||||
8.69 | 1.2/1.3/2.5 | 34 | 290 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
主砲性能 | |||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
37 mm APX SA18 | AP APCR HE | 0 2G 6 | 29 46 18 | 30 30 36 | 31.58 | 947 | 2.00 | 0.54 4.67 2.68 | 100 | +20 -16 | |
37 mm SA38 | AP APCR HE | 14 2G 10 | 34 67 24 | 40 40 45 | 18.18 | 727 | 2.00 | 0.52 3.89 2.38 | 100 | +13 -10 | |
25 mm Raccourci mle. 1934 | AP APCR | 5 2G | 46 68 | 27 27 | 24.00 | 648 | 1.50 | 0.50 3.48 1.60 | 160 | +16 -5 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
- 火力
火力は控えめ。
同格相手ならどうにかなるが、一部の硬い車両には金弾を用意しておかないと貫通不足で手も足も出ない場合がある。
3種類の砲はどれも一長一短。37mm砲は貫通と精度に不安が残り、25mm砲は貫通力は高いものの単発火力と射程に難がある。- 37 mm APX SA18
初期砲。
貫通・火力・精度ともに低いが、砲の仰角20度・俯角16度ともっとも広く、地形適応能力が高い。
APはタダだが、相手によっては貫通力不足で詰む場合がある。
貫通力は金弾を使ってもあまり上がらないため、相手を選んで戦う必要があるだろう。 - 37 mm SA38
最大13°の仰角以外はそれなりにバランスの良い37mm砲。基本的にはこの砲が一番使いやすい。
ただしこの仰角不足が曲者で、下り斜面でちょっと遠くを撃とうとすると射角外、崖の上に居る敵を撃とうと思うと射角外、などという事態がわりとよく発生する。
機動性の低さから撃てる位置に移動するのもスムーズにはいかないため、常に地形を意識して動く必要がある。 - 25 mm Canon Raccourci Mle. 1934
貫通は高いが射程などが機関砲扱い。
口径の小ささから中距離以遠では貫通力の減衰が大きいうえ、交戦距離が長くなる地形では射程不足で敵に届かない事も多い。
単発火力の低さと5度しかない俯角の狭さから、飛び出し撃ちなどもやや苦手。
肉薄して装甲頼りの近距離ノーガード殴り合いなど、状況がハマれば強い。
- 37 mm APX SA18
- 装甲
機関砲戦車を圧倒する重装甲を備え、弱点さえ狙い撃ちされなければ無類のタフさを発揮する。
下手なTier3中戦車より硬く、駆逐戦車や自走砲にさえ気を付ければまず抜かれない。
状況次第では膠着した前線を強引に突破したり、あえて敵に撃たせて位置を探ったり、といった芸当も可能である。
ただし搭乗員が二名と少なく、車長が砲手・装填手・無線手を兼任している為、負傷時のペナルティが厳しい。
救急キットは常に備えておこう。
上記は乗員の近くにあるため、上手く当てられれば全搭乗員負傷による撃破扱い……ということも可能。
負傷を与えやすい75mm口径以上の榴弾も有効である。
弱点を狙われないためにも、なるべく立ち止まらず敵に対して斜めの角度で動き続ける事を意識しよう。
- 機動性
最高速・加速ともに悪く、低Tierのマッチングでは高速な戦車が多い事もあいまって後手に回りやすい。
最高速度27kmとあるがそれすらも常に出せる訳ではない。
主戦場以外の地域へ移動してしまうと取り返しがつかなくなる場合があるので、「マップのどの辺りでよく戦闘になるかを憶えて動く」という低速戦車のセオリーをしっかり身につけておこう。
- 総論
仲間の壁になりつつ火力支援をするのが基本的な闘い方。
前述の通り遅いので周りに置いていかれやすく、活躍の機会に恵まれない事も多いだろう。
いくら硬いとはいえ、孤立したところを囲まれればタダではすまない。
味方と距離を保つことを意識しよう。
史実
オチキス(フランスではHの発音はしないため、Hoはオと発音されます)社はガス圧動作空冷式機関銃で有名なフランスを代表する軍需メーカーの1つ。(主に第一次大戦の航空機に多数使用されて、その名を馳せています)
1926年に制定された防衛計画により、フランスは歩兵師団に対する支援任務のために独立戦車大隊を創設しその大隊には安価な軽歩兵戦車を配備する事を決定。
軍の要求は47mm対戦車砲と機銃2挺を装備して車重を12tに収めるという要求に対し、ルノーはNC戦車をベースにD1戦車を試作。完成した試作車は重量の増加とコスト高が災いする事となります。
これに変わるものとして、1933年に立てられた新型軽戦車整備計画に沿って、オチキス社が歩兵部隊向け軽戦車として開発に着手しました。
ルノーR35との競作になりましたが、出力の問題や機動性の悪さが問題となり、ルノーに軍配が上がりました。
これには走行性能が非常に悪く凹凸の激しい所では車体が安定しない為、随伴している歩兵に危害を加えると判断した歩兵科から採用を拒否されてしまったことに起因します。
しかし、これらを改良すると言う条件で、路上での行動が多い騎兵科で使用する騎兵戦車として採用を得ることに成功します。
1934年に試作車が完成、翌35年には正式にH35として採用され、1936年4月には200両の受注を受けて生産を開始しました。
3分割された鋳造車体は対弾性を強化するために34mmの最大装甲厚を得ることになりましたが、反面10tを超える重量から最大速度は30km未満に落ち込んでしまいました。
速度を重視する騎兵戦車として、この性能は疑問でしかありませんでしたが、それまでの騎兵戦車には装甲に問題があったことと、騎兵科と歩兵科の確執があったことが鈍重な機動力の原因であると言われています。
なお、鋳造の製造を示すように車体前部の下面にHotchkissと自社名が堂々と型付けられています。
主砲は21口径37mm砲SA1918に7.5mm機銃M31が同軸装備されていて、それを納める砲塔は新開発のプトー工廠製APX-R鋳造砲塔が搭載されていました。
1939年4月までに635両が完成、その前年に並行生産に入ったエンジン性能向上型のH38も1080両生産されました。
H38は車体を縦方向に延長でエンジンの大型化に対応、車体前部からわずかに傾斜された形になっているので識別が容易となっています。
1939年には、主砲を33口径の37mm砲M1938へ換装したH39の生産がスタートしますが、ドイツ軍の侵攻により77両生産されただけに終わりました。
戦線投入された大半はドイツ軍に撃破されてしまい、残った車輌は鹵獲・接収されドイツ軍により改造されて運用、自走砲へのベース車両にされるなどしました。
しかし、居住性や整備性の悪さ、性能的にドイツ軍の運用に適わなかった為に訓練用や後方警備用として殆どがフランス国内での使用に留まったそうです。
一部は余剰装備として、ルーマニアなどの衛星国に輸出していましたが、戦争末期に都市防衛にかき集められて、殆どが撃破されてしまったようです。
ゲーム中に登場する、ドイツ課金戦車のPz.Kpfw. 38H 735 (f)は、この鹵獲・接収されたものとなっています。
必要時に装着する尾橇は、肉抜き孔のある軽量型を使用していました。